果たして死体は動き回れるのか?

青鬼考察、幻想法廷なう。(致死武器さん、ありがとうございます!)
バージョンの壁を超えて、幻想か実在かを問う。

現在、青鬼考察4の方を進めています。
今までの考察は"青鬼が存在していて、なぜ青鬼となったのか"でしたが、
今回僕が考察するタイプは…

青鬼は幻想で、洋館で起きる殺人事件は全て
 人間の手によるもの


というタイプです。 

そもそも青鬼って、そういう考察するゲームじゃないです。w
ですから、『解けない可能性のほうがずっと高い』です。
そのため『無理やり、こじつけ、強行突破』がメインになりそうです。

しかし全てが強行突破じゃあつまらない。
ならばどうするか!?

なんと…
青鬼バージョン1
"ノックスの十戒"、"ヴァン・ダインの二十則"を
フルに使って縛っていきます!!! 
(例えるなら、オレンジジュースを3秒でリンゴジュースに
 手品を使わずに、一つのコップを使って変えろとかいう無理話)


Ω「なにそれ」

【ノックスの十戒、ヴァン・ダインの 二十則とは…】
『推理小説を書く上での規則』のことです。
なんだ、解くなら関係ないじゃんと思いがちですが、
逆に解く時のほうがよく使われたりします。
ってかこれ、本来"本格派ミステリ"に使用されるような代物です。
フリーゲームのホラーゲームが、守ってるわけ無いじゃないですか…。

まず、ノックスの十戒。 内容は、『wikipedia』より転載します。

1.犯人は物語の当初に登場していなければならない。
 →つまり、最終章直前で主人公の妹の友達の親が出てきて、
   実はそいつが犯人でした、っていうオチは絶許。ってことですね。

2.探偵方法に超自然能力を用いてはならない。
 →琴浦さんのような、『相手の心読んじゃうんだから!』とかいう
  超能力者はお帰りください、という話ですね。
 
3.犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない
 →『一つ以上』ではないことに注意。
  つまり、秘密の抜け穴同士がつながっているような部屋が生まれてはならない。
  ということでしょうね。 

4.未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
 →『ワープさせる機械を使ってワープさせて、触れたら一撃死の液体に触れさせた』
   というのはどうぞアクションゲームにお戻りください、ってことでしょうか。

5.中国人を登場させてはならない。
 (ここでの中国人は、言語や文化があまりにも違う外国人、という意味である) 
  →つまり、『ワタシの国ではこれくらい常識アル』とか
    いうのがあっちゃいけないということ。 

6.探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。
  →「犯人はお前だろ!」「何故分かった!」「なんとなく!」
     これは絶許オチということでしょうね。

7.変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自信が犯人であってはならない。 
   →「犯人は……俺だああァァァァァッッ!!」デデーン
     帰れ、っていうことでしょうね。

8.探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。
   →この八戒は暗記しておくべき。
    「犯人はお前だ!お前、鍵を隠し持ってただろ?」「くそー!」とかはNG。
    「ここに施錠されている扉がある全ての部屋隅から隅まで
    捜索したのも関わらず、一切見つからない。お前以外の人間、動物
    全て捜索した一切見つからない。お前が隠し持っているだろう」
    「く、くそー!」はOK。 

9."ワトスン役"は自分の判断を全て読者に知らせなければならない。
   →ワトスン、とはワトソンのこと。登場書籍は、
     "アーサー・コナン・ドイル著 『シャーロック・ホームズシリーズ』。
     ここでのワトスンは医学者だが、探偵ではない。
     ただ物語を"観測"、"叙述"しているだけの人物である。
     我々読者はワトスンの観測でしか物語を知れないため、
     まぁ当然のものではある。ただ、真実である必要はない。 

10.双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない。
   →登場人物は10人だと思った?実は俺とアイツとアイツとアイツは全部俺なんだよ!
    とかいう話が解決編でいきなり出てきちゃいけないよ、って話ですね。

(↑ここまでがノックスの十戒。これのみを使う考察も有り。)
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続いて、『ヴァン・ダインの二十則』。ヴァンタインじゃないので注意。 

1.事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなければならない。
   →ノックスの十戒と同じですね。マスターキーが突如現れては駄目です。

2.作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者が読者をペテンにかけるような
  記述をしてはならない。

   →全員が幻覚を見ていた。探偵がただのキチガイで実は事件は起きていなかった。 
     こういうのは全部なしです。 

3.不必要なラブロマンスを付け加えて
  知的な物語の展開を混乱させてはいけない。
  ミステリーの課題は、あくまで犯人を正義の庭に引き出す事であり、
  恋に悩む男女を結婚の祭壇に導くことではない。

   →動機に不倫とかはアリですが、事件中に突然ツンデレがデレて探偵と
    付き合い始めるとかいうジャパニーズアニメは申N。

4.探偵自信、あるいは捜査員の一人が突然犯人に急変してはいけない。
 これは恥知らずのペテンである。

   →ノックスと同じですね。まぁ、解かない側としてはギャップに惚れるかもしれませんが。

5.論理的な推理によって犯人を決定しなければならない。
 偶然や暗合、動機のない自供によって事件を解決してはいけない。

   →なんとなくさんはお帰りください。

6.探偵小説には、必ず探偵役が登場して、
   その人物の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。

   →探偵が、歩き回る必要があります。
     一つの部屋に閉じこもってる変態は帰れってことですね。

7.長編小説には死体が絶対に必要である。
  殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない。

   →逆に言えば、死体があったならばヴァン・ダインの二十則は適応でき、
     死体がなければヴァン・ダインの二十則は使えないということですね。

8.占いとか心霊術、読心術などで犯罪の真相を告げてはならない。
     →琴浦さん帰れ。ってことですね。

9.探偵役は一人が望ましい。
 ひとつの事件に複数の探偵が協力し合って解決するのは
 推理の脈絡を分断するばかりでなく、読者に対して公平を欠く。
 それはまるで読者をリレーチームと競争させるようなものである。

   →二人が別々の証拠を集めて、二人が違うプロセスで真実にたどり着くのは
     読みにくいし、しかも作者も大変でしょ?っていう『助言』です。
     この9条に限って、禁止ではないので、複数人いても問題ではないです。
     読みにくいですけど。

10.犯人は物語の中で重要な役を演ずる人物でなくてはならない。
  最後の章でひょっこり登場した人物に罪を着せるのは、
  その作者の無能を告白するようなものである。 

    →ノックスの十戒を御覧ください。あと戦人さんのゲームマスターはこれだったのかも。

11.端役の使用人等を犯人にするのは安易な解決策である。
  その程度の人物が犯す犯罪ならわざわざ本に書くほどの事はない。

    →男子高校生モブ1、モブ2が犯人でしたーとかいうのは論外ってことですね。
     そもそも、手がかりが無いので色々引っかかっていきますね。

12.いくつ殺人事件があっても、真の犯人は一人でなければならない。
  但し端役の共犯者がいてもよい。

    →"犯人""共犯者"の定義を各々で決めて、納得のいく考察を作ってください。
      僕の場合は、"犯人"は殺人をし、"共犯者"はそれを仕立てあげるまでの
      道のりを作っていくっていうものにしました。

13.冒険小説やスパイ小説なら構わないが、
  探偵小説では秘密結社やマフィアなどの組織に属する人物を犯人にしてはいけない。
  彼らは非合法な組織の保護を受けられるのでアンフェアである。

     →ロシアのスパイが犯人で、警官が背後にいて、証拠を云々…NG。

14.殺人の方法と、それを探偵する手段は合理的で、しかも科学的であること。
  空想科学的であってはいけない。
  例えば毒殺の場合なら、未知の毒物を使ってはいけない。

     →レーザー銃で相手を射殺は駄目だけど、撲殺はええやで。

15.事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、
  作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、
  全て読者に提示しておかなければならない。

     →突然明かされていない手がかりで答えを出したらアカンやで

16.よけいな情景描写や、わき道にそれた文学的な饒舌は省くべきである。
     →読者を惑わすような、文学的な心情表現は必要ないよってことですね。
      小説家殺しなやつですね。

17.プロの犯罪者を犯人にするのは避けること。
  それらは警察が日ごろ取り扱う仕事である。
  真に魅力ある犯罪はアマチュアによって行われる。

     →100ヤード離れたところからスナイパーで撃ち殺さんといて。

18.事件の結末を事故死とか自殺で片付けてはいけない。
  こんな竜頭蛇尾は読者をペテンにかけるものだ。

     →物語には"犯人"が必要であるということ。

19.犯罪の動機は個人的なものがよい。
  国際的な陰謀とか政治的な動機はスパイ小説に属する。

     →アメリカの核の話とかが出てきちゃいけないよ、ってことですね。

 20.自尊心(プライド)のある作家なら、
   次のような手法は避けるべきである。
   これらは既に使い古された陳腐なものである。
  • 犯行現場に残されたタバコの吸殻と、
    容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決める方法
  • インチキな降霊術で犯人を脅して自供させる
  • 指紋の偽造トリック
  • 替え玉によるアリバイ工作
  • 番犬が吠えなかったので犯人は
    その犬に馴染みのあるものだったとわかる
  • 双子の替え玉トリック
  • 皮下注射や即死する毒薬の使用
  • 警官が踏み込んだ後での密室殺人
  • 言葉の連想テストで犯人を指摘すること
  • 土壇場で探偵があっさり暗号を解読して、事件の謎を解く方法
これがヴァン・ダインの二十則。 ここに書いてあるものに
接触しそうな人間考察はアウトーってことになります。
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コレいけるやん!って思ったものも、案外行けないものなので、
みなさんもやって見るときは、結構進んでから討ち死にしないように、
一個一個冷静に当てはめて、手がかりのソースを確認してくださいね。

で、本題の青鬼考察4ですが、ver1のカズヤお目覚めまで来ました。
さてさて、一体これからどんなになるんでしょうかね。
怒涛のファンタジー。これ、乗り越えれたらなんでも出来る気がします。
完成次第、コチラに貼り付けますね。


ver3の方もやっていますが、こちらは
ヴァン・ダインの二十則を導入すると
真実が無くなってしまうため、ノックスの十戒のみにしたいと思います。


↓こちらで主に活動しています。実際にどんな感じで
 致死武器さんと僕とで人間考察やってるのか、見てみたい方はどうぞ。
 ヤジやアドバイス、まさかの参加等お待ちしてます。
 結構、既に僕心折れてます。
 致死武器さんがいなかったら途中で投げてますね、はい。 
 考察枠はまだランダムです。
 いつか時間を決めて、この日のこの時間は考察枠ってしたいですね。

 まぁ、その前に頭回し疲れしそうですけどね。。。w