【十一話公開、更新しました】
●赤き真実→真実。本来はゲームマスターにより宣言されるが、今回はゲームマスターがいないため、単純に疑いようのない真実、ルールを示す、反論不可能な青の承認のマーカーとして扱う。まれに「大前提」としても使われる。
●青き真実→仮説。本来は復唱要求として使われるが、今回はゲームマスターがいないため、単純に仮説のマーカーとして扱う。
【ルール】
ノックスの十戒(原作、竜騎士07解釈両方含む)・ヴァンダインの二十則・チャンドラーの九命題・探偵クラブの誓言・探偵権限・探偵義務全てを用いて、原作を読まず、物語の真相を推理する。第一話にて推理要素が提示されたためである。
(ただし、本格的に楔を使いはじめるのは第五話公開後頃振り返りより。それまではわりとファンタジーよりの考察です)
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【第一話公開後第一回 七月十六日午前一時五十八分投稿】
・現実逃避組の可能性提示OP
・めぐねえがゆき幻想だとするならば、「わたしたちは元気です。」はゆきが描いたことになる。しかしゆき自身は最近学校が楽しくなっているはずなので、これを描く動機がないというジレンマが起こる。
・めぐねえがゆき幻想だとするならば、「わたしたちは元気です。」はゆきが描いたことになる。しかしゆき自身は最近学校が楽しくなっているはずなので、これを描く動機がないというジレンマが起こる。
→つまり、めぐねえは実在する?
↑相反↓
・黒板の流れ(流れ省略、結論から言えばゆきの本音にあたるもの)からするに、ゆきは意図的に現実を見ていない。
・ゆき「何やってるの?」くるみ「なにって、部活だよ、園芸部の手伝い」
→いくらゆきが現実逃避組とはいえ、この返しを即答且つ真顔でいう描写が無意味とは思えない。ここからも分かる通り、やはりくるみも現実逃避か。こちらも意図的と思われる(シャベルの保持、攻撃手段として認識(第二次世界大戦云々))。
→いくらゆきが現実逃避組とはいえ、この返しを即答且つ真顔でいう描写が無意味とは思えない。ここからも分かる通り、やはりくるみも現実逃避か。こちらも意図的と思われる(シャベルの保持、攻撃手段として認識(第二次世界大戦云々))。
・はじめに頭を下げたのはゆきではなく、くるみ。つられるように非幻想描写のみーくんもお辞儀。
→ みーくん「あっ、すみません」←相反→くるみ「すみませーん」 やはりかなり自然に。予めゆきが『そこにいるであろう園芸部』をヒントとして与えているから偶然被ったか。第一話中、ゆきとくるみふたりきりの状態になったことがない。
→ みーくん「あっ、すみません」←相反→くるみ「すみませーん」 やはりかなり自然に。予めゆきが『そこにいるであろう園芸部』をヒントとして与えているから偶然被ったか。第一話中、ゆきとくるみふたりきりの状態になったことがない。
・察するにくるみ観測下の世界では、窓は割れ、校庭にいるものも体育の生徒ではなくなっているので、もしかすると現実逃避のかなり後期で、現実を直視する寸前なのかもしれない?
→ただ、カンパンを食べてゆき「サバイバルって味がするよね」くるみ「それはわかるなぁ」と特にツッコミもせず淡々と当然のごとく返しているので、やはりくるみはまだ現実を見ていない。
・ゆき「皆好きだよっていうか」くるみ「なんじゃそりゃ」ゆき「ほら、合宿忘れて帰りそうになったりしたけど、別に皆のこと忘れたりしたわけじゃないよっていうか」りーさん「わかってるわよ、いってらっしゃい」みーくん「先輩大丈夫でしょうか」の意味。あまりにゆきの発言が唐突で意味不明。もしかすると、現実逃避側を現実と錯乱するまでの重症に行きかけたかしたか。
・バリケードの向こうにいるアレは、恐らく緑色。制服の違いで考えるならば、緑色が危険か。根拠ない妄想で言うなら、アレに噛まれた人は緑色の制服に着替えて様子見、暫く経って症状がおかしくなったらバリケードの向こうに押しやってアレ化を待つとかなんとかしているのか?つまり最終話にはラストスタンド系アニメに?w
・バリケードの向こうにいるアレは、恐らく緑色。制服の違いで考えるならば、緑色が危険か。根拠ない妄想で言うなら、アレに噛まれた人は緑色の制服に着替えて様子見、暫く経って症状がおかしくなったらバリケードの向こうに押しやってアレ化を待つとかなんとかしているのか?つまり最終話にはラストスタンド系アニメに?w
・みーくん「りーさんが、先輩のことだから宿題忘れて話し込むんじゃないかって」宿題は幻想描写なので、やはり現実妄想の区別がつかないレベルまで達したか?
・窓の外を見て真顔になるくるみと、窓の外を見ても笑顔を絶やさないゆきを対比させると、やはりゆきのほうが重病。ただやはり、学園内の普段の様子から鑑みるに、くるみも現実逃避組だろう
(今振り返って考えるツッコミどころ)
・そもそもチャンドラーの第三命題より、登場人物、作品の枠組み、雰囲気は現実的たるべしと定められている。よってゾンビは存在してはならない。
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【第二話公開後第一回、第一話公開後第二回 七月十七日午後十一時四十九分】
《第一話》
・墓にかかっているリボンは、めぐねえの髪留めと酷似。死亡している?生前はきちんとした一人の人間?
・書いてある問題が同一。同時に、この描写でこの場にいるのはゆきのみ。
・朝食はカレーだったのにめぐねえの席にコップがない(四個のカップに五人)は違和感。
《二話》
・めぐねえ登場シーンはゆきが予め示唆している
・めぐねえの行動とゆきの行動が不一致なのは変
→やっぱ二重人格?
→理性と現実逃避が完璧に分離して、勝ったのが現実逃避。敗れた理性は、行き場をなくして記憶の中にあった適当な目上の冷静な人=顧問を引っ張りだして当てはめただけ?やっぱりこれでも二重人格に近いか。
(これ以降は勘違いの為省略)
・太郎丸がみーくんを嫌っている理由は?
→ゾンビがすぐそこにいても、優秀で慎重なみーくんであっても、それでも一緒にいたくない理由。
→みーくんがゾンビ化寸前ならば?犬だから臭いで嗅ぎ分けられるとしたら?
→発症寸前のため、危険を察知してなるべく一緒にいたくないと考えたら、かなり納得いくのでは。
→実際に制服が緑なので、いずれ発症するのは間違いがない。
(今振り返って考えるツッコミどころ)
・同じく、みーくんゾンビ化はチャンドラー第三命題の違反。
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【第三話公開後第一回 七月二十四日午前二時四十一分】
(これ以外は全く面白くないのでカット)
(今振り返って考えるツッコミどころ)
・探偵は意図的な嘘をつくことができない。ならばめぐねえの描写はどうなるのか?それは下で。
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【第四話公開後第一回 七月三十一日午前七時二分】
(この話数の考察が最多改訂数だと思います。ここもヴァンダインに気づいてません)
(今振り返って考えるツッコミどころ)
面白い考えだとは思いますが、まだあの五つの楔をうまく扱えきれていませんね。作品に振り回されているのがよくわかるでしょう。
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【第四話公開後、第二回考察メイン三,四 七月三十一日午後十一時三十三分】
ここでもまだ探偵権限に気づいていません。飛ばしてもいいですよ。
《第三話》
(今振り返って考えるツッコミどころ)
・同じく、みーくんゾンビ化はチャンドラー第三命題の違反。
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【第三話公開後第一回 七月二十四日午前二時四十一分】
・めぐねえ見回り
→叙述者がゆき、扉が閉まったと観測したのもゆき。全ての観測結果はゆきのみが知る。猫箱を開けた人が一人だけなら、その一人が嘘をついたことを誰も証明できない。これはノックス第九条で保障されている叙述者の権利である「観測者は自分の判断解釈を主張することが許される≒叙述者は自分の判断を全て読者に提示しなければならない」 に則っている。(これ以外は全く面白くないのでカット)
(今振り返って考えるツッコミどころ)
・探偵は意図的な嘘をつくことができない。ならばめぐねえの描写はどうなるのか?それは下で。
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【第四話公開後第一回 七月三十一日午前七時二分】
(この話数の考察が最多改訂数だと思います。ここもヴァンダインに気づいてません)
[視聴前の仮説]
Kがみーくんの妄想。手がかりはOP。みーくんの机の上にCDプレイヤーがあることから。
・Kについて
→太郎丸の飼い主がKの客観的存在証明をしている。
・モール内での出来事
→太郎丸の体に付いている血は、返り血であり、犬自身怪我はしてない。
・K「こんなとこにいられるか、俺は部屋に戻るぞ」
→まあお約束の死体……でしょうかね?ヴァンダイン第七則順守?
→Kが外に出たいという意思は既に提示している為、別に不思議な選択ではない
→Kはこの時はまだ普通に生存している
・遠足をしよう。チーム名は……リトルがっこうだ!
→めぐ姉呼んでくる!めぐ姉待ちだな、めぐ姉に見せておいで
→生きている?めぐ姉はみーくんと会う直前に死亡したか?
↑めぐねえの髪が長く描写されてる、死んでいるだろう
→この時から既に、部員メンバの幻想は既に始まっている
→第二話りーさん「先生、どうするんですか、先生」が最終存在客観証明
(今振り返って考えるツッコミどころ)
面白い考えだとは思いますが、まだあの五つの楔をうまく扱えきれていませんね。作品に振り回されているのがよくわかるでしょう。
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【第四話公開後、第二回考察メイン三,四 七月三十一日午後十一時三十三分】
ここでもまだ探偵権限に気づいていません。飛ばしてもいいですよ。
《第三話》
・今朝はサイレン多いなあ
→ブラフ。あるいは国語教師であるから、何かが起きるということを暗示するためだけの描写。
・教師に向いていないとまでは言いません
→この言葉を言われていたのが作中においてめぐねえしか提示されていないため、めぐねえのみが新米教師として採用されているとする。
→その場合、今回舞台となっている学校において、教師に向いていない人間はただ一人となる。だから、一人だけ残った?
↑ならば、他の教師はいずこへ?
→後ほど。
・テスト返却します
→ここで描写されている女子生徒の制服は全て青。
→第四話でも提示されているが、事件発生前から既にみーくんは緑。Kも緑。
→制服はブラフ。学年別に色を分けているだけの可能性が高い。
↑バリケードの向こうにいたゾンビのプリクラは青、実際に来ていた服は緑
→プリクラに貼ってあった人物と、ゾンビになった人間は同一人物ではない。
↑ならば何故他人のプリクラを自分のケータイに貼っていたのか?
→ゾンビ者が生前に貼ったのではない。ゾンビ者はケータイを拾っただけなのだ。
→つまり、ケータイはゾンビの物ではなく、そのゾンビ者に噛まれた(あやめられた)生徒から奪取したものにすぎない。
・変わった帽子
→第一話にてみーくんが読んでいた本『Steppen king STANDARD』。
→Stephen KingのThe Standとほぼ確定。
→Stephen KingのThe Standとほぼ確定。
→生き残り一パーセントがゆきであると仮定。
→その目印として、今回は帽子とする。
(ここから手がかり無しの妄想)→ゆきの家庭状況が一切明かされていないということは、猫箱理論が成立する。猫箱の中身を、国家プロジェクトにアサインされている科学者とする。別に科学者の子でなくても良いのだが、とりあえずゾンビプロジェクトに関与できる人間の子だった。ゆきが既に、無自覚の間にワクチンを接種させられていたという可能性を提示。ワクチンを未接種の生徒と区別をするために、『変わった帽子』を被らせた。このことは既に『教員の間で知られていた』のだろう。同時に、教員もワクチンを接種していた。しかしめぐねえは『教員として不向きであった』から『知らなかった』。ワクチンを接種しているということは、当然ウイルスはばら撒かれるだろう。実際、ばら撒かれることとなった。生徒のほとんどは死に、ゾンビ化(ゆき観測による)した。教員は既に全員脱出しているため、予定としてはゆきだけが生き残るはずだった。だがめぐねえという想定外の干渉によって、予定よりも3人多く生き残ることとなる。おそらく、今回のウイルスは実験的であった。この街内だけのテストの予定だったのだろう。→第四話より、生徒がその街から脱出してしまう。Thestandと同じ要領で、ウイルスが本格的に街外で蔓延を始める。第五話以降で、想定外の被害を被ることとなった国が動き始めるのではないかと予想。
・私、向いてないのかもしれない、先生。
→このタイミングでも向いていると言わないということは、やはり向いていないことが重要になるか。
・めぐねえのメール確認
→古い順から、そっちは大丈夫?(確認不能)、連絡ください(14:15)、避難して(15:30)、緊急(16:21)。差出人は全て母。動画時間三分頃に確認したときのメールは、6:30の"おはよう"が最新メール。おそらく運転中に受け取ったメールが、そっちは大丈夫?か。
→午後3時には既に発生していたか。
→ショッピングモールで乱闘、おそらくここにみーくんが?
↑平日だから学生であるみーくんは来れないのでは?
→昼間からゲーセンに行くような人だから、多分学校来てない。想像するに、この調子で行くとおそらくKとみーくんは同一人物。
→みーくん自身が言っている為、参考にならない。
↑老婦人の客観的存在証明はどうなる?
↑後ほど。
↑学校が早く終わったって言っていた→みーくん自身が言っている為、参考にならない。
・神山先生からの電話。「佐倉さん!?いまどこにいるの!?」
→職員室はガシャーン!はどうなる?
→花瓶の割れた音が電話の向こうからしたとは限らない。単純に、扉を叩いているくるみが扉を開けようと、何か割れるものを使った可能性が否定出来ない。
→職員室は危険というだけ。あくまでめぐねえは教師なので、教師である神山先生はめぐねえに真相を伝えた
・「これからどうしたら、先生、先生!」
→ブチッ、と切れているため、おそらく過去から振り返ったの中の最も最近の過去。
→その後の遺書シーンの上下のワイプはおそらく現在から振り返った過去を指し示す。
→これがなければ、現在ともとれてしまう。ヴァンダイン第二則、犯人が仕掛けるトリック以外に作者が読者をペテンにかけてはならない。
《第四話》
・太郎丸に触れ、一般通行婆に話しかけられるK
→実体として行動する人物はKとみーくんでいったりきたりする。
→実際はみーくんが一人で歩きまわっているわけだが、みーくんの主観では、主観者がKになっていたりするということ。
→擬似多重人格、なりきり多重人格といえばわかりやすいか。
→故に、話しかけられているKは、みーくん主観ではKだが、客観的視点ではおそらくみーくんになっていると思われる。
・傷害事件
→そんなすぐにゾンビ化現象が進んで、停電したりするだろうか?
→街のクローズド・サークル化を図っていると思われる。つまり意図的に落とされている。
・太郎丸になつかれるK、正反対に太郎丸から滅茶苦茶に嫌われているみーくん
↑この時の太郎丸自体が幻想である可能性が否定出来ない。
→つまり、ほんとうはここに太郎丸は存在していない。終盤で幻想太郎丸が逃げ出した後、五話以降でおそらく発見されるであろう太郎丸が本物か。
↑ならば、太郎丸に付着した血は何故描写する必要があった?
↑彼女らは逃げこむ直前に人間の死体と思われるものを目撃している。人間の死体というインパクトは基本強く、なかなか頭から離れることはない。つまり、明白に描写されていないエレベータに倒れている人間は血を流して倒れていたことを証明している。メインは太郎丸ではなく、血である。
・最後に目撃したゾンビ
→太郎丸の飼い主。
↑この考察でいくなら、ブラフ。
・布団が二つ、物理的に盛り上がり。
→ノックス竜騎士解釈第九条。観測者は自分の判断解釈を主張することが許される。
→観測者が一人だけ、または異を唱えるような人物がその場に存在していない、或いは情景描写を口走らず自分の心に留めるだけならば、その人物が客観視点を義務付けられていない限り、自分の都合の良い描写をすることが許される。
→今回はゆきが既にこれを行使しているため、問題にならない。
・ラジオがどの局も入らない
→先述の通り、街のクローズド・サークル。
・外に出たいな、危ないよ
→みーくんの現実直視と現実逃避の葛藤。
→はじめは逃避を選択し続けていたが、なにも変わらぬ現状を直視し、妄想第二人格を捨て理性的行動を取ることを決意したか。
→だからこそ、学園生活部で常識的人間の立ち位置に?
・いつ免許取ったの? はっはっは!
↑恭介「入院している間にぱぱっと取ってやったぜ」
→解答を提示されずとも、明白な解答を察することができることの暗示と思われる。
・いつもはハンドルコントローラーじゃなくてパッド派なんだがな→おそらくマリオカート8→俺はゲームキューブコントローラで……え?使えないの?まじかよWiiUスプラトゥーンのファン→サンドリ勢とは……。くるみやるな↑サンドリとスピンはごっちゃにすんな→スピン(玉突き事故)→玉突き事故はマリオカートを暗示していた……?
・学校からの脱出
→The standを彷彿とさせる。おそらくこのせいもあって、被害が拡大するか。 (今振り返って考えるツッコミどころ)
そこそこうまく出来てるとは思いますが、ヴァンダイン第十六則、よけいな情景描写や、わき道にそれた文学的な饒舌は省くべきである。こちらにいくつかひっかかっています。実はそれ以外にもあるんですけどね……。
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【五話六話公開後第一回考察 八月十四日午後十一時十八分】
まず六話から。みーくんが探偵ではないという青から始める。みーくんはゆきの話し相手(幻想めぐねえ)を観測していない。みーくんが探偵であるならば、叙述者ゆきの妙なひとりごとに突っ込む義務がある。なぜなら探偵は物語を解決するという役割を与えられているからだ。ヴァンダイン第六則、ミステリーでは必ず探偵役が登場し、その人物による捜査と一貫した推理によって事件が解決されなければならない。みーくんは読者に手がかりを提示せず、物語の謎を解決しなかったという結論がある。以上によりみーくんは探偵ではない。
――探偵権限は義務ではないため、行使しない権利もある。
行使しなかった理由が正当でないならば、探偵は物語を解決するという役割から逸脱する。それにヴァンダインに基づく青であるため、行使の有無は問題ではない。よってみーくんは探偵ではない。
サブタイトルコールに変化がある。ヴァンダイン十六則、余計な情景描写を禁ずよりここに意味があることの確認。ただしこれは第五話より既に変化があったため、その変化は第五話から既に続いている。今までの考察、メモはすべて第一話から第四話までのものを用い、今後の考察もすべて第一話から第四話の手がかりと結びつけて展開することが可能であることを宣言する。
そもそも一期で出題が終わり、解答まで終えるのか?チャンドラー第一命題。初めの状況と結末は納得できる理由が必要。これにより一期の結末が中途半端なところで終わるのを禁ずる。
――ヴァンダイン第十五条。事件の真相を説く手がかりは、最後の章で探偵が犯人を指摘する前に、作者がスポーツマンシップと誠実さをもって、全て読者に提示しておかなければならない。つまりミステリにおいて手がかりを提示するチャンスは最後の章で探偵が犯人を指摘する直前まである。よって一期が出題のみだとしても、また二期の最後まで出題が続いたとしてもなんの問題もないのだ。
チャンドラー第五命題。作品の構造は単純に。最後の説明が誰にもわかるように。第二期まで延長して出題することは単純とはいえない。それに一期の出題を忘れた人間が二期の解答がわかるか否かと問われればそれは否と答える人もいるだろう。
めぐねえの存在を知らないみーくんがめぐねえを観測している。すなわちこの描写はゆきの視点で描かれていることがわかる。同時に、水を取りに行っている間はゆきはみーくんの状況を観測できないにもかかわらずみーくんについて描写しているという状況が成立する。すなわちゆきは他人の状況も妄想するということの手がかりが得られていることになる。
これは青鬼でいうなれば探偵ひろしが、彼のいない状況を推測していることに合致する。
例示するならばバージョン三のおっさんが犯人Xに追いかけられているシーン。その犯人は探偵であってはならないので、この追いかけている人間はまず探偵ではない。またおっさんも他人になりすますことは禁じられているのでおっさんはおっさんである。よって、あの状況下に探偵はいないのに、描写されている。探偵以外の描写はすべて疑えるが、ヴァンダイン十六則より無意味ではない。つまり叙述者は描写する全てに意味をもたせることが唯一許されている探偵のひろしである――といった流れだ。
今回のゆきはまさにこれである。ではゆきは探偵か?そうだ。今回の考察では、ゆきを探偵とする。ならば、ゆきの見ている世界に幻想は許されないのでは?客観視点の義務は?客観視点の義務という解釈は、探偵は嘘を付くことができないに由来する(うみねこ原作一仮説による黄金の真実≒パラダイム的真実)。探偵は誤った主観を持つことができるので、ゆきが理性と現実逃避を完全に分離しているのであれば、ゆきが幻想描写をして、かつ探偵であるという状況が成立するのである。
第四話・第五話においてみーくんの過去。第二話の冒頭と第三話にてくるみの過去が描かれているが、これが現実と一致していないことは第二話第三話にて既に提示されている。よって、四話五話も誰かが空想しているものであると仮定することができる。その際に、第五話にてみーくんのいたショッピングモールに探偵が侵入している。実際にゆきもこれは認めている。つまりこのショッピングモールは探偵の手がかり発見のための捜査を受けていることになる。ノックス第八条、提示されない手がかりでの解決を禁ず。くるみのゾンビ大量発生シーンについては、彼女自身、ゾンビと直接言っていないため、彼女が観測したのは実はゾンビではなく本当はゴキブリか何かであった可能性や、くるみにとって都合の悪いものXが置いてあり、彼女が映画館に近づけたくなかったという心情が働いた可能性も挙げられるだろう。実は一番可能性として高いのはゴキブリやそういった発生すると店の評判が落ちる生物説であり、事件発生前に従業員が該当するスクリーン室を厳重に閉じ、バルサンを炊こうとしたところで事件が起きたという可能性だって否定はできない。手がかりは「奴ら」という間接的表現であることもある。その表現の真意を掴み損ねたゆきは、幻想描写でゾンビと解釈し(ノックス第九条)、そのように描写した。五話終盤のみーくんは、本来ゾンビではなく、ジェノサイド実行者に捕らわれていた可能性がある。以前にも書いたが、この物語は民族迫害ジェノサイドに抵抗するストーリであり、その犯人はそのジェノサイドに抵抗しているというイデオロギの中の悪である。ちなみにこの犯人は既に死亡しており、ヴァンダイン第七則、死体無き事件を禁ずには接触しない。
(このシーン考察は後ほど大きく変わります)
第四話・第五話においてみーくんの過去。第二話の冒頭と第三話にてくるみの過去が描かれているが、これが現実と一致していないことは第二話第三話にて既に提示されている。よって、四話五話も誰かが空想しているものであると仮定することができる。その際に、第五話にてみーくんのいたショッピングモールに探偵が侵入している。実際にゆきもこれは認めている。つまりこのショッピングモールは探偵の手がかり発見のための捜査を受けていることになる。ノックス第八条、提示されない手がかりでの解決を禁ず。くるみのゾンビ大量発生シーンについては、彼女自身、ゾンビと直接言っていないため、彼女が観測したのは実はゾンビではなく本当はゴキブリか何かであった可能性や、くるみにとって都合の悪いものXが置いてあり、彼女が映画館に近づけたくなかったという心情が働いた可能性も挙げられるだろう。実は一番可能性として高いのはゴキブリやそういった発生すると店の評判が落ちる生物説であり、事件発生前に従業員が該当するスクリーン室を厳重に閉じ、バルサンを炊こうとしたところで事件が起きたという可能性だって否定はできない。手がかりは「奴ら」という間接的表現であることもある。その表現の真意を掴み損ねたゆきは、幻想描写でゾンビと解釈し(ノックス第九条)、そのように描写した。五話終盤のみーくんは、本来ゾンビではなく、ジェノサイド実行者に捕らわれていた可能性がある。以前にも書いたが、この物語は民族迫害ジェノサイドに抵抗するストーリであり、その犯人はそのジェノサイドに抵抗しているというイデオロギの中の悪である。ちなみにこの犯人は既に死亡しており、ヴァンダイン第七則、死体無き事件を禁ずには接触しない。
(このシーン考察は後ほど大きく変わります)
第五話において、太郎丸がみーくんの存在を示唆するような描写があるが、動物の動作はよほど特定の人物の近くで行動の意図を察することができる行為を該当する人物が取っていなければその動物の意図を察することはできない。ヴァンダイン第十四則、探偵する手段は合理的で、しかも科学的でなければならない。つまり、太郎丸の示唆は偶然である。この描写の意図はおそらく完全にミスリード。そもそも太郎丸の飼い主はみーくんではない。よって太郎丸が吠えた要因は、飼い主の臭いがしたなどだろうか。つまり太郎丸の飼い主は生前、映画館を見に来ていた。実に本編に関係のないところの解が出てきたが、まあ今回は置いておく。その後のみーくんの行動は、過去編だからこそのゆきによる幻想描写である。現在においてゆきがみーくんの過去について聞いていないということは四話で提示済みである。ただ六話で少しばかりみーくんと一対一で会話するシーンがあるので、そこで少し聞いたか何かをした可能性が否定出来ない。つまりそこから推測してこのシーンを妄想描写した。太郎丸とみーくんの関係は本来全くと言っていいほど、ないのかもしれない。第六話において、みーくんがゆきに太郎丸の名を聞く前に太郎丸の名を口走る描写があるが、そこはゆきの過去妄想において、飼い主に名前を聞いていたということで補われている。これは探偵の推理であり、今後これが覆されないのであれば、後期クイーン問題的思考方を用いてこれを真相とすることができる。
(このシーン考察は後ほど大きく変わります) 第五話、第二話、第四話において、くるみは厨二病患者であることがわかる。具体的に言うならば、主に戦闘で私つええwwの妄想をしているということだ。まず普通の女学生が人を蹴っ飛ばしてそのままKOできるという筋力はなかなかない。チャンドラー第三命題、雰囲気は現実的たるべし。つまり、りーさんやゆきはくるみの厨二病幻想を打ち壊さぬように突っ込んでいないという仮説を提示することができる。この場合は狂人ではなく、単純に正常な観測ができていないだけであるため、探偵クラブ第二誓言には接触しない。つまり真に客観的視点を有しているのはりーさんということになるが、彼女はノックス第九条、叙述者は自分の判断を読者に包み隠さずすべて提示しなければならないに大きく違反しているため、彼女はまず叙述者になりえず、また同時にヴァンダイン第六則、探偵役の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならないにも違反するため、探偵にも成り得ない。
第六話における「私だってここの生徒だったのですから」というみーくんのセリフ、そして学校案内されることに突っ込みをしないみーくんから察するに、やはりみーくんは引きこもり系のゲーセンびたりではなかろうか。また、過去形であるため、中退をしたか。制服を着ているのは世間体のためだろうか?
第六話において、めぐねえ問題ようやく解決。みーくんは間接的に手がかりを提示したのみである。よって、最終的にめぐねえが存在しないという赤をつかみとったのは他でもなく探偵ゆきである。ちなみにどんな謎でも、ゆきはすべてを拒絶するため、ゆきが受け入れた瞬間をもって「解決した」ということにするならば、すべての謎をその結論に落ち着かせることができる。これがゆき探偵説の最大のメリットになる。
第六話において、ゆきが席を外し、それ以外のメンバーが一堂に会する場面があるが、これは一切無視してもらって構わない。せいぜい手がかりがあるとするならば、ゆきがいないところで、なにかが行われていたというものだけだろう。内容までを考察する必要は全くない。ゆきのいない状況下の過去回想の中にいるゆきの行動さえ、一切無視してもらって構わない。それが探偵でない人間のミステリにおける描写の信頼性である。
(この考察が後に大きくなります)第六話、ゆきがいる状況下でくるみが「ゆきが突然ショッピングモールに行こうと言い出した、でも結果としては良かったと思う」という趣旨の発言をしている。つまり、りーさんやくるみよりも物事を冷静に確認できる理性はもともと持っていたのかもしれない。というより、その理性がすべてめぐねえに移っているのだ。第三話でのゾンビ退治のときも同様である。むしろ、第三話のめぐねえの活躍が本来ゆきの理性によるものであることの解答なのかもしれない。それと、考えてばかりじゃ進まないというくるみの発言が意図するところは、やはり幻想描写の有無に関するものだろう。すべてを真に受けて考察というのは不可能である。だから排除する勇気、無視するという選択がいかに大切かを意味している。
そんな考えてもだめ、体を動かしてもダメ、っていうときに答えをくれるのがゆきなんだというくるみの発言。謎を解決するという役割を明確に請け負っていることの表現以外に何がある?赤き真実で宣言できるだろう。ゆきは探偵である。
第六話、「あの子の中では事件は起きてないの」。完全にミスリード。もし思考停止をしたければここにしがみついて事件は起きていない、よって探偵の任務もない、したがってヴァンダイン第七則も関係ない、すべては妄想夢オチ、一切ノックスヴァンダインチャンドラー誓言後期クイーン問題バールストン先攻法定義仮説もない、ただの日常ファンタジと言っていればいいと思う。
このアニメは普通のミステリとは毛色が異なる。探偵が手がかりを発見するも、一切推理をせず、探偵以外の人間が推理を進め、全く真実ではない結論にたどり着かせようとする。つまり何も考えずにこのアニメの結論を見ようとすると、ことごとく本当の世界ではないものを解答だと結論付けることになる。このアニメは推理アニメである。決してファンタジーではないのだ。幾度と無く投げようとしても、幾度と無くクソファンタジと言っても、最終話を迎えた時に自分の仮説一つ持てていれば、それは出題者に屈していない。ゾンビファンタジに弄ばれていない。だから今からでも遅くないので是非他のがっこうぐらしミステリー派の人は、がっこうぐらし推理可能派の人は考察でも対話式でも謎個別のメモでもなんでもいいので上げてくれませんかね?
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【解答編を眺めた後 第二回第四話考察 八月二十日九時十三分】
どんなバカでもわかるがっぐら考察まとめ
みーくんの過去を謎とカウントするなら、ゆきの昔話は、わかりやすく言えば「後出し禁止!」に引っかかっちゃうんかなーて疑問に感じました。つまり、謎とカウントされるのは「みーくんの過去」という大きな問題ではなく、「Kという人物の正体」というもっと細やかなものかと。
この議題移行により、「みーくんによって語られたみーくんの過去からゆきが推理した世界」そのものを、ゆきが間接的に読者へ手がかりを提示したと受け取ることが可能になりますね。
みーくんの過去はリアルタイムで明かされていて推理ができないけど、Kの正体は明かされていないから推理ができる、という言い換えでも問題ありません。
ここまでは理解して頂けると思います。
もしわからなければ、わからない言い回しや箇所を教えてください。ここで躓いた場合は、アンチファンタジーの入り口がわからんとでも残してください。今後の考察活動に活かしていきます。
問題となるのはここから。ゆきがその推理の中に登場するのです。「みーくんが語った中身からゆきが推理した内容」にゆき自身が登場するのです。これが表すところは、「みーくんの語った過去から推理した内容」が実際にゆきの見た世界と繋がり、アルバムを製作している当時に至るまで、これ以上Kに関する手がかりはないというものだと睨んでいます。
まとめましょう。みーくんの話からゆきが推理した過去話の終わりから、第4話のアルバム製作場面まで、Kに関する手がかりは一切ないということがここまででわかります。
ちなみにお話しましょう、なぜ突然こんなことを思いついたのでしょうか?いえいえ、実はずっと前から疑問ではあったのです。Kという人物がいてもいなくても、物語の真相に影響がないということが。もちろん無駄な描写は認められません。では、彼女はいったい何なのか?今回はこのメモを通して、Kという人物がゆきの検証を受けているのか、についての議論を深めたいと思います。
物語全てを書き表しているのはゆきだというお話はずっと以前にしましたね。ゆき以外が見ているはずの風景も、実はゆきが想像して書いているのです。もっとも最近の例をあげましょう。第六話、みーくんとりーさんの口喧嘩。実はあのシーンに一度もゆきが現れなかった、省かれていたことは気づかれましたか?もうお分かりですね。あんな場面、現実に起きていない可能性があるのです。
言い続けてきましたが、一話から四話までが出題、五話から九話までが解答です。つまり、だらだらとしたあのルールはほとんどが四話までで打ち切りなのです。だからこそ、Kの描写は出題と解答の話数を跨いだんです。難しい話ですね?着いてこられていますか?わからなくなったら、K描写で躓いたと残してください。対処します。
何が言いたいか。ここの言い回しはこれ以上わかりやすくできません。
ヴァンダイン第十六則「余計な情景描写を省くべき」というのは、五話以降では無効になります。つまり、Kがいなくなることは問題ではないんです。よって、Kの存在そのものが本当の出題となっているのです。
めぐねえは、いるのか、いないのか。この問題と同じように、Kは、いるのか、いないのか。この問題があるのです。これ以上でもこれ以下でもないという言葉がここまで必要とされるシーンは無いでしょう。
結論から申し上げれば、Kは、いません。だからこそ、第六話や第一話で「結末として」みーくんはゆきの幻想描写を理解できたのです。この話は以前したので、もう掘り下げません。ここで終わります。
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【第七話公開後 第一回考察 八月二十一日午前四時十五分】
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【第七話公開後 第一回考察 八月二十一日午前四時十五分】
「もし夢だったら~」ミスリード。
「怖い夢を見た」ミスリード、ミスリードを示唆する手がかり。
「ゆき先輩をなんとかする」ミスリード。
「めぐねえの鍵を受け渡し」ミスリード。
「めぐねえの鍵をみーくんが入手」
→探偵観測だが、ただしめぐねえの鍵であるかは未検証。
→探偵観測だが、ただしめぐねえの鍵であるかは未検証。
「日記を書くことで記憶が曖昧になる」
→ゆきとめぐねえの関係性解答、幻想描写の容認、過去話の信憑性否定
→ゆきとめぐねえの関係性解答、幻想描写の容認、過去話の信憑性否定
「めぐねえの不在をゆきが認識」
→手がかりは充分かつ導火線も理論的
→手がかりは充分かつ導火線も理論的
「ゆきと太郎丸は同じ世界を見れているのかもしれない」
→実際の発言ではないが、ゆきの理性部分がどうしても読者にそれを伝えたく、ヴァーチャルリアリティとしてその内容を読者に飛ばした。つまり幻想描写者ゆきではなく、探偵ゆきとしての発言。解釈としては、「全てがセピア色だが、夜も目が効く」より、幻想描写によって世界観測者としては失格で信用に足り得無い人間ではあるが、本当に視えていないわけではなく、非探偵が発見できない手がかりも発見し得るという、ゆき探偵説の裏付けに過ぎないと思った。
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【第八話公開後 第一回考察 八月二十八日午前三時十二分】
→実際の発言ではないが、ゆきの理性部分がどうしても読者にそれを伝えたく、ヴァーチャルリアリティとしてその内容を読者に飛ばした。つまり幻想描写者ゆきではなく、探偵ゆきとしての発言。解釈としては、「全てがセピア色だが、夜も目が効く」より、幻想描写によって世界観測者としては失格で信用に足り得無い人間ではあるが、本当に視えていないわけではなく、非探偵が発見できない手がかりも発見し得るという、ゆき探偵説の裏付けに過ぎないと思った。
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【第八話公開後 第一回考察 八月二十八日午前三時十二分】
Q.部活提案者は誰?
A.不明。おそらく謎にカウントされていない。めぐねえの遺書は未だ発見されず、正確な死亡日時は未提示。八話回想はゆきのものではない。手がかりはゆきがカメラを見ても何も思い出さなかった点。回想にある写真は今のゆきの検証を受けていない。りーさんの持っている写真もゆきの検証を受けていない。
Q?.整いすぎている環境の謎を突っ込む
H.探偵は寝ている。起きているという手がかりは未提示。探偵の検証を受けていないシーン。しいて言うならば、ノックス第九条による、みーくんのただの感想。よって出題でも何でもない。
A.後ほど探索している際、探偵が起きてくる。探偵権限行使。全ての手がかりを発見。
・探偵の内容検証なし
→ことごとく世界の秘密を探偵が聞かない。つまり激しいブラフである可能性。解答編であるからこそ、ヴァンダインの十六則を無視できる。
→"うみねこのなく頃に"にもあったトリック。探偵右代宮戦人が同席していない場面で魔女ベアトリーチェが登場して、他の登場人物が全て認めるシーン。
→探偵義務をひっくり返して考えるようなものである。
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【出題編眺め考察 第二回 八月二十七日午前三時三十一分】
六分十一秒あたりから
今回は思考停止勢大歓喜の美味しいところ抜き取りに手を出してみました。どうですか、全然わからないでしょう。考えないとわからないでしょう。答えだけ聞かされてもわからないような、よく考えられている作品だと思います。正直、僕も纏めながらかなり不安になってきました。考えても見てください、三十分アニメ四本が五分ですよ。普通じゃ考えられませんが、ノックスヴァンダインチャンドラー誓言権限義務すべてをのっけて考えたらこれが普通になってしまうんですね。恐ろしいことです。
前置きが長くなりました。カットしたところの解説に入ります。アニメ再生中にもツッコミを入れていますが、まず大前提は探偵がいること。そして探偵の検証がきちんとなされているということです。それがなされていないシーンはバッサリと切り落としました。ヴァンダイン第十六則、余計な情景描写を禁ずにひっかかりそうですか?いいえ引っかかりません。なぜなら、これらは「理不尽な現実をすべてゾンビという超現実的なものが原因として認めたい主人公たちの心境を映し出している世界」を構成する上で重要な役割を担っているからです。
何が言いたいのか?難しい話ですが、作中の登場人物の立場に立って考えてみてください。繰り返すようになりますが、彼女らは頑として、あのジェノサイドを人間が行ったものとして認めたがりません。どうにかして、あんな非人道的なことができるのを人間の為せるものとは思えず、ただただゾンビという理解を超えた存在のもののにしたい。その心理は理解できないことはないでしょう。まさしくゆきの状況で極端に現れていますね。だからこそ、彼女らは曖昧な描写、間違った主観を振りかざして読者を真相から遠ざけて自分たちを守っているのです。その目的がある。だから、幻想描写も無意味ではない。そういう理屈です。難しいですね。
今まで疑問に思っていたシリーズを紹介しましょう。まずはめぐねえとのマンツーマン。これは完全にゆきの勉強したくない病気ですね。これはゆきと理性としてのゆきがマンツーマンで会話するという重要な描写を産むきっかけという役割を果たしているので、無意味ではありません。そこのところは勘違いなきよう。
続いて制服。これは完全に謎に閉ざされています。青色と緑色の制服の違いはなにか。携帯は探偵の検証を受けていないので、ブラフでしょう。ここでいうブラフというのは、登場人物が読者を真相から遠ざけようとする心理から偽りの情景を描写するという目的で叙述される世界のことです。ゆきの制服のみが違う理由が、物語において理論立って組み込まれるその手順がうまく掴めません。初めはウイルス(未知の薬物X)とかなんとか言ってましたが、忘れてください。最も有力かと思っているのは、帽子と同じように、特殊民族性を表すものかと。ただこの理屈だと、帽子をつけていないみーくんやりーさん、くるみはどうなるのか?そういった疑問も出てきます。逆でしょうか?制服が手に入らなかったから、帽子をつかったのでしょうか。 (ちなみに、以前からりーさん達が緑色の制服を着ていたという描写は全て虚偽と言うことができます。今までの過去描写は全て、誰かから伝聞したものをゆきが推理・推測・憶測したか、あるいはゆきすら通さず、勝手にモノローグするものだからです。 探偵権限、探偵は検証していない事実は間違えられる。ただし意図的な嘘はつけない。ヴァンダイン第六則、探偵役の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。第三話は故に、ほとんどが虚偽です。真実はほとんどありません。もちろんめぐねえは既に死亡しているから、というのもありますが、ゆきの理性、探偵権限と義務の権化であるめぐねえは髪が長いです。それが短いということは本物のめぐねえでしょう。 つまり、あのめぐねえには自我がある。自我があるということは、探偵ゆきではない。探偵ではないということは、描写信憑性は萎む。挙句、遺書は探偵が発見できていない。はてさて、誰がいったい読み上げる妄想をしているのやら。
兎に角、制服の色が未考察ということになります。ここで進めてしまいましょうか。制服の色はおそらく、精神異常者とかの区別に使っていたのではないでしょうか?つまり舞台となっている学校は普通の学校ではない可能性です。特別支援学校を併立した、高等学校なのではないでしょうか。特別支援学校が普通のクラスに混じっているのはおかしい……と思われるかもしれませんが、第三話はほとんどが虚偽描写です。探偵が想像したものですらありません。 もし最後まで探偵が遺書を発見できなかった場合、ヴァンダイン十六則に引っかかるのではないかという意見が聞こえてきそうですが、叙述者がわからないだけであって、四人の内の誰かが叙述したシーンであることは議論の余地無く決定しています。つまり、その叙述者Xも「ゾンビが全て悪い世界」を願って、めぐねえの声と姿を借りて責任転嫁を図った、という可能性が否定できません。この場合、無意味にならないので接触しません。ゆきはいくら分離しているといえども、ゆきは一人であるため、彼女の推理や推測には探偵義務などがあるためできません。みーくんはめぐねえを信じていないためできません。くるみは厨二病に傾倒しているため理論だった虚偽妄想をするのは柄じゃありません。残るはりーさんのみです。りーさんは今まで自分の判断解釈を主張することがありませんでした。だからこそ、彼女がどんな世界を視ているのか、わからない。だからこそ、成立します。ほら答えが出た。第三話の描写はほとんどがりーさんによる虚偽描写であるため、信頼に値しません。
つまるところ、ゆきは特別支援生徒です。今まで教室のシーンは過去回想でしか出てきていませんし、現在のシーンで出てきているのは第一話のゆきの妄想中です。よって、実は直接真実として、ゆきは普通の教室に通っていた、というのは提示されていません。恐ろしいことです。
最後になりましたが、りーさんの過去編が一切触れられないということにつっこみましょうか。多分、謎でもないんでしょう。本来こういう人が探偵になるべきだと思うんですけどね。でも、先ほど突っ込んだように、手がかりを残さないようにしてから、冷静に虚偽描写をするあたり、ラスボス的ではあるのか……。
弱そうなラスボスを無事倒し、大方の謎は片付いたでしょう。これ以上特に解くべき謎は無いと思います。ここをもって、解決を宣言しちゃいましょうか……。もしなにか追加して書きたいことがあったら、新しいポストでどんどん追加していきたいと思います。
個人的には、これが全部大外れしてほしいです。そっちのほうが、楽しいじゃないですか。これで全部正解だったら面白くないですよね。「あ!それがあったか!」ってなりたいです。致死武器さんとのゲーム盤でもそんな楽しみ方をしてるので……w
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おわり。解答編が終わった今、もうなにも怖くない。予想ではこれから展開編に入ると思ってます。これから更に解答が来てもおもしろいですけど。
質問がありましたらコメントにてよろしくお願いします
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【2015/09/03 犯人特定、真犯人特定、共犯者特定、ヴァンダイン十六則逃避の回避】
今まで犯人はめぐねえと言ってきておりました。直接ではなく、遠回しに書いてあります。たしかに、幻想描写主探偵ゆきの視点からしてみれば、犯人はめぐねえです。もちろん、イデオロギー的反抗者として、でした。でも、違う。これは不正解です。今まで散々言ってきましたよね。幻想描写主ゆきの状態では、彼女の描写する世界は夾雑すると。この擬似多重人格解決法は現実直視と現実忌避でアンビバレンスしたゆきが導き出した彼女なりの答えであり、この状態はノックスにもヴァンダインにもチャンドラーその他諸々の楔をうまく抜けています。でも、これだと明らかに手がかりが不足する。実際に僕があげた動画の動画時間を見ていただければ分かる通り、彼女が提示する確実に正しい世界と言い切れるものは累計五分です。解答編として客観性が保証された登場人物が突然現れ、彼女と謦咳に接したとしてもこの五分が増えることはないでしょう。なぜならば彼女はめぐねえという幻想を通じてのみ世界を正しく観測できるから。ゆきに訊いても、手がかりは出してくれません。ならば、いったい我々は誰に尋ねれば良いのでしょうか?その答えは、あまりにシンプルです。あらゆる説明を抜いて結論だけ言うならば、作者です。……「作者が直接読者に手がかりを提示することはヴァンダイン第六則にて否定される」という声が今にも聞こえてきそうですね。では僕からも、ヴァンダイン第六則に反抗する則数を挙げましょう。「ヴァンダイン第十六則、余計な情景描写及び脇道に逸れた文学的饒舌は省くこと」。一見、ヴァンダイン同士で矛盾しあっているように思えますが、ここで以前僕が太字の青で強調していた仮説を見てみましょう。この物語は基本的に全て探偵役のゆきによって語られている物語である。ゆきの観測するものが全て真実とは限らない。ただし権限を行使した場合、ゆきが検証したものは全て真実である。一旦改段して、纏めておきましょう。
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【出題編眺め考察 第二回 八月二十七日午前三時三十一分】
六分十一秒あたりから
今回は思考停止勢大歓喜の美味しいところ抜き取りに手を出してみました。どうですか、全然わからないでしょう。考えないとわからないでしょう。答えだけ聞かされてもわからないような、よく考えられている作品だと思います。正直、僕も纏めながらかなり不安になってきました。考えても見てください、三十分アニメ四本が五分ですよ。普通じゃ考えられませんが、ノックスヴァンダインチャンドラー誓言権限義務すべてをのっけて考えたらこれが普通になってしまうんですね。恐ろしいことです。
前置きが長くなりました。カットしたところの解説に入ります。アニメ再生中にもツッコミを入れていますが、まず大前提は探偵がいること。そして探偵の検証がきちんとなされているということです。それがなされていないシーンはバッサリと切り落としました。ヴァンダイン第十六則、余計な情景描写を禁ずにひっかかりそうですか?いいえ引っかかりません。なぜなら、これらは「理不尽な現実をすべてゾンビという超現実的なものが原因として認めたい主人公たちの心境を映し出している世界」を構成する上で重要な役割を担っているからです。
何が言いたいのか?難しい話ですが、作中の登場人物の立場に立って考えてみてください。繰り返すようになりますが、彼女らは頑として、あのジェノサイドを人間が行ったものとして認めたがりません。どうにかして、あんな非人道的なことができるのを人間の為せるものとは思えず、ただただゾンビという理解を超えた存在のもののにしたい。その心理は理解できないことはないでしょう。まさしくゆきの状況で極端に現れていますね。だからこそ、彼女らは曖昧な描写、間違った主観を振りかざして読者を真相から遠ざけて自分たちを守っているのです。その目的がある。だから、幻想描写も無意味ではない。そういう理屈です。難しいですね。
今まで疑問に思っていたシリーズを紹介しましょう。まずはめぐねえとのマンツーマン。これは完全にゆきの勉強したくない病気ですね。これはゆきと理性としてのゆきがマンツーマンで会話するという重要な描写を産むきっかけという役割を果たしているので、無意味ではありません。そこのところは勘違いなきよう。
続いて制服。これは完全に謎に閉ざされています。青色と緑色の制服の違いはなにか。携帯は探偵の検証を受けていないので、ブラフでしょう。ここでいうブラフというのは、登場人物が読者を真相から遠ざけようとする心理から偽りの情景を描写するという目的で叙述される世界のことです。ゆきの制服のみが違う理由が、物語において理論立って組み込まれるその手順がうまく掴めません。初めはウイルス(未知の薬物X)とかなんとか言ってましたが、忘れてください。最も有力かと思っているのは、帽子と同じように、特殊民族性を表すものかと。ただこの理屈だと、帽子をつけていないみーくんやりーさん、くるみはどうなるのか?そういった疑問も出てきます。逆でしょうか?制服が手に入らなかったから、帽子をつかったのでしょうか。 (ちなみに、以前からりーさん達が緑色の制服を着ていたという描写は全て虚偽と言うことができます。今までの過去描写は全て、誰かから伝聞したものをゆきが推理・推測・憶測したか、あるいはゆきすら通さず、勝手にモノローグするものだからです。 探偵権限、探偵は検証していない事実は間違えられる。ただし意図的な嘘はつけない。ヴァンダイン第六則、探偵役の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。第三話は故に、ほとんどが虚偽です。真実はほとんどありません。もちろんめぐねえは既に死亡しているから、というのもありますが、ゆきの理性、探偵権限と義務の権化であるめぐねえは髪が長いです。それが短いということは本物のめぐねえでしょう。 つまり、あのめぐねえには自我がある。自我があるということは、探偵ゆきではない。探偵ではないということは、描写信憑性は萎む。挙句、遺書は探偵が発見できていない。はてさて、誰がいったい読み上げる妄想をしているのやら。
兎に角、制服の色が未考察ということになります。ここで進めてしまいましょうか。制服の色はおそらく、精神異常者とかの区別に使っていたのではないでしょうか?つまり舞台となっている学校は普通の学校ではない可能性です。特別支援学校を併立した、高等学校なのではないでしょうか。特別支援学校が普通のクラスに混じっているのはおかしい……と思われるかもしれませんが、第三話はほとんどが虚偽描写です。探偵が想像したものですらありません。 もし最後まで探偵が遺書を発見できなかった場合、ヴァンダイン十六則に引っかかるのではないかという意見が聞こえてきそうですが、叙述者がわからないだけであって、四人の内の誰かが叙述したシーンであることは議論の余地無く決定しています。つまり、その叙述者Xも「ゾンビが全て悪い世界」を願って、めぐねえの声と姿を借りて責任転嫁を図った、という可能性が否定できません。この場合、無意味にならないので接触しません。ゆきはいくら分離しているといえども、ゆきは一人であるため、彼女の推理や推測には探偵義務などがあるためできません。みーくんはめぐねえを信じていないためできません。くるみは厨二病に傾倒しているため理論だった虚偽妄想をするのは柄じゃありません。残るはりーさんのみです。りーさんは今まで自分の判断解釈を主張することがありませんでした。だからこそ、彼女がどんな世界を視ているのか、わからない。だからこそ、成立します。ほら答えが出た。第三話の描写はほとんどがりーさんによる虚偽描写であるため、信頼に値しません。
つまるところ、ゆきは特別支援生徒です。今まで教室のシーンは過去回想でしか出てきていませんし、現在のシーンで出てきているのは第一話のゆきの妄想中です。よって、実は直接真実として、ゆきは普通の教室に通っていた、というのは提示されていません。恐ろしいことです。
最後になりましたが、りーさんの過去編が一切触れられないということにつっこみましょうか。多分、謎でもないんでしょう。本来こういう人が探偵になるべきだと思うんですけどね。でも、先ほど突っ込んだように、手がかりを残さないようにしてから、冷静に虚偽描写をするあたり、ラスボス的ではあるのか……。
弱そうなラスボスを無事倒し、大方の謎は片付いたでしょう。これ以上特に解くべき謎は無いと思います。ここをもって、解決を宣言しちゃいましょうか……。もしなにか追加して書きたいことがあったら、新しいポストでどんどん追加していきたいと思います。
個人的には、これが全部大外れしてほしいです。そっちのほうが、楽しいじゃないですか。これで全部正解だったら面白くないですよね。「あ!それがあったか!」ってなりたいです。致死武器さんとのゲーム盤でもそんな楽しみ方をしてるので……w
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おわり。解答編が終わった今、もうなにも怖くない。予想ではこれから展開編に入ると思ってます。これから更に解答が来てもおもしろいですけど。
質問がありましたらコメントにてよろしくお願いします
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【2015/09/03 犯人特定、真犯人特定、共犯者特定、ヴァンダイン十六則逃避の回避】
今まで犯人はめぐねえと言ってきておりました。直接ではなく、遠回しに書いてあります。たしかに、幻想描写主探偵ゆきの視点からしてみれば、犯人はめぐねえです。もちろん、イデオロギー的反抗者として、でした。でも、違う。これは不正解です。今まで散々言ってきましたよね。幻想描写主ゆきの状態では、彼女の描写する世界は夾雑すると。この擬似多重人格解決法は現実直視と現実忌避でアンビバレンスしたゆきが導き出した彼女なりの答えであり、この状態はノックスにもヴァンダインにもチャンドラーその他諸々の楔をうまく抜けています。でも、これだと明らかに手がかりが不足する。実際に僕があげた動画の動画時間を見ていただければ分かる通り、彼女が提示する確実に正しい世界と言い切れるものは累計五分です。解答編として客観性が保証された登場人物が突然現れ、彼女と謦咳に接したとしてもこの五分が増えることはないでしょう。なぜならば彼女はめぐねえという幻想を通じてのみ世界を正しく観測できるから。ゆきに訊いても、手がかりは出してくれません。ならば、いったい我々は誰に尋ねれば良いのでしょうか?その答えは、あまりにシンプルです。あらゆる説明を抜いて結論だけ言うならば、作者です。……「作者が直接読者に手がかりを提示することはヴァンダイン第六則にて否定される」という声が今にも聞こえてきそうですね。では僕からも、ヴァンダイン第六則に反抗する則数を挙げましょう。「ヴァンダイン第十六則、余計な情景描写及び脇道に逸れた文学的饒舌は省くこと」。一見、ヴァンダイン同士で矛盾しあっているように思えますが、ここで以前僕が太字の青で強調していた仮説を見てみましょう。この物語は基本的に全て探偵役のゆきによって語られている物語である。ゆきの観測するものが全て真実とは限らない。ただし権限を行使した場合、ゆきが検証したものは全て真実である。一旦改段して、纏めておきましょう。
・基本的に叙述者は全て探偵である
・ゆきは過酷な現実を受け入れるか、逃げるかの選択を回避して両方を採択する。しかし主体となったのはとどのつまり、逃避であった・探偵が未検証で観測のみのものは真実とは限らない・余計な情景描写は存在しない
これだけではまだピンとはこないでしょう。ではこちらを追加してみましょうか。
・探偵は探偵のいないところで起きたことを妄想することがある・妄想は現実ではない・犯人が仕掛けるトリック以外に作者が読者をペテンにかける叙述をしてはならない・事件の謎を解く手がかりは全て明白にされている必要がある
もうお分かりになったのではないでしょうか。 そうです。今までの考察では、探偵ゆきのいない場面での出来事は全て妄想として"無視"してきました。もちろん意味はある、それは読者を真相に近づけさせないためだ、なんて詭弁を弄していたわけですが……。正直、こんな青は通らないんです。だってこれ、言い換えればすなわちミスリードっていうことなんです。 ミスリードということは、本当の答えではない。すなわち、無意味な描写であると結びつけることが可能です。ではあの探偵のいない妄想シーンに、いったいどういう意味が込められていたのか。簡単な事です。伏線なんです。たった一つの、ちっぽけな伏線にこれでもかという程に幻想描写を乗せた。その結果、まるで全てが嘘になった。その小さな伏線を示すことができるのは、探偵ゆきのみ。そして同時に、その探偵ゆきの伏線提示を認めたがらずに邪魔をすることができるのは、幻想描写ゆきのみ。もう後は蛇足でしょう。 では、実際のその小さな伏線を写真と共に考えていきましょう。
予め、結論を明かしておきます。
犯人はくるみ、共犯者はりーさん、探偵はゆき。死体はめぐねえで他殺。みーくんは役職なし、あるいは共犯者だったが降りた。
犯人定義、物語当初の主要登場人物(めぐねえを含む)を殺害した人物。
共犯者定義、殺害を犯していないものの、犯人を意図的に擁護する人物。
めぐねえ殺害理由、大虐殺側の人間であることの露呈。手がかりは、教師がめぐねえ以外学校に不在であること、同時にそのめぐねえが原因不明に消失していること。解答編より、佐倉のタグがついた鍵を用いて“事件の原因”を発見したことが指し示す『ちっぽけな伏線』。
【第一話】
「みんな好きだよっていうか。ほら、合宿忘れて帰りそうになったりしたけど、別にみんなの事忘れたんじゃないっていうか」
→探偵ゆきの存在示唆。最後にインパクトのある「幻想ゆき」の登場により有耶無耶になるのを防止する効果。
【第二話】
「部に入った動機は、割と不純だ」
→チャンドラー第三命題、登場人物、作品の枠組み、雰囲気は現実的たるべし。
→事件発生前の時間軸存在の示唆。
→ただし、その後探偵就寝を描写しているため、探偵の妄想でもない可能性はある。
→この場合、例外として探偵の描写にはならず、犯人くるみ直接の描写になる。
→ この犯人による叙述は、第三話への伏線になる。
「危険じゃないわ、今、ゆきちゃんの側にはめぐねえも一緒にいてくれてるし、それにこんな状況で楽しく当たり前の時間が過ごせるなら、それに越したことはないと思わない?私達は専門家じゃない。もう少し見守ったほうがいいんじゃないかしら」
☆複数解釈可能。
→めぐねえのゆき理性示唆。
→りーさん達はめぐねえの問題に関しては手がかりを提示しない。
→ 事件発生前~事件発生直前におけるめぐねえ生存時の評価。
→りーさんはめぐねえ殺害に乗り気ではなかった。むしろ信頼しているようでもある。
「それじゃあゆ……丈槍さん、これ、解けるかしら」「はーい」「じゃあこっちに来て書いてくれる?」「えー」「露骨に嫌がらないで!」「うそうそ、こんな問題簡単だよめぐねえ」……「ふっふーん」「すごいわ丈槍さん…全問不正解よ」
→幻想描写主ゆきの探偵権限放棄。
→幻想描写主ゆきが検証した事実は、正しくない可能性がある。 現実直視ゆき(めぐねえ)はこれに当てはまらない。
「うわあああああああああ」
→第一度目の、くるみによる“ゾンビ”を殺害するシーン。
→探偵による伏線として認められる、くるみ犯人の手がかり。
→第三話及び第八話解答より、めぐねえのゾンビ化を探偵が認める。
→以上により、「くるみによるめぐねえ殺害シーン」と言い換えることが可能。
「またやったの?見回りだけでいいって言ったのに」「ああ、丁度いい位置にいたからな」「一人じゃ危ないわよ」「心配し過ぎだって」「部長ですから、えっへん」「はいはい」
→くるみの単独行動によるものであった可能性。
→部長であるりーさんの権威が喪失していた状態であった可能性の伏線。つまりくるみを理性的権力的に引き止められるような力が無かったということ。
→めぐねえ殺害に関してくるみは、今は後悔の念、そこまでいかなくとも後ろ髪を引かれる思いがある。
(→ゾンビ関係のりーさん考証は、幻想描写主ゆきによる虚偽)
(→みーくんがタンバリン鳴らしてるだけMADシーンは、一切の幻想を除くのであれば、一人で徘徊していた虐殺員を発見し殺害したのみ。主要登場人物ではない為、誰が殺害しても犯人の定義には当てはまらない)
(→え?東大目指す?からゆきの睡眠シーンまで全て、犯人くるみの描写。第三話へ。)
【第三話】
→犯人くるみの描写と重なる。ただし今回はゆきが就寝しているという手がかりがない。つまり犯人くるみの描写ではない。
→チャンドラー第九命題、データを隠してはならぬ。叙述者が探偵であるという明白な手がかりを提示せずに、物語が開始。逆手に取れば、叙述者が探偵ではないから、『叙述者データ』を提示できなかった。提示されていないということは、それはつまり、今回の物語における、解決すべき謎であるということ。
→叙述者が探偵ではなく、そして犯人でもない。しかし犯人の描写と重なるものを提示している。
→叙述者は共犯者である、りーさん。ただし、『がっこうぐらし!』の考察において、犯人も共犯者、そして探偵も皆、ジェノサイドに対する反抗心を抱いているというところでは合致している。つまり、第三話ではジェノサイドに関する伏線を、探偵権限や義務を除く上(探偵以外は、自分にとって都合が悪ければ意図的な嘘をつくことができる。それが犯人や共犯者であるならば尚更である)、ノックス第九条、観測者は自分の判断解釈を主張することが許されるをふんだんにつかった世界を読者に提示する。
☆犯人くるみの描写と重なるところや、探偵ゆきの描写と重なるところを確認する。
→くるみが“ゾンビ”を殺害する。=くるみがめぐねえを殺害する。
→その際に誰にも相談せずに殺害。ただし、襲われそうになっているという描写は犯人側とも一致する
→過剰防衛による犯行か。
(→ショッピングモールで乱闘は探偵描写がない。屋上菜園は犯人くるみの描写がない。ゾンビ殺害時にりーさんとゆきの不在は犯人側の描写がない。)
【第四話】
「あの日、授業が早めに終わって、でも空があんまり青くて綺麗だったから真っ直ぐ帰るのがもったいなくって、ちょっとだけ寄り道をした」
→みーくんの普段の口調ではない。ただの回想である可能性が高い。
→たしかにみーくんは犯人側ではないが、自分にとって都合が悪ければ意図的な嘘をつくことができることには変わりがないことに注意したい。探偵ゆきの目を通していないのであれば尚更である。
→おそらく既に、『授業が早めに終わって』で嘘をついている。手がかりは第七話、「私だってこの学校の生徒だったんですから」。おそらく第三話の回想から第四話の回想に跨って、みーくんの着ている洋服は虚偽。本来は私服であった可能性が高い。
☆嘘をつく必要があったところ
→Kという人物の不在。アルバムに残してしまったために、客観的な存在証明ができないのに思い出を語れと探偵権限、検証により全ての手がかりを発見できるを用いて命令されたため、存在しない友人と白状することを恐れたみーくんが意図的に嘘を付いた。
→太郎丸に懐かれている状況。動物に懐かれていなければ都合が悪いほどの現実とかんがえると、ショッピングモールに立てこもっている間に虐待を行ったくらいしか思いつかない。または、太郎丸の餌をケチったか。
☆嘘をつく必要がないところ
→ショッピングモールで混乱が発生。傷害事件が発生。ショッピングモールに立て篭もる。幻想との決別。
「学校行事なら外に出ても外に出たことにならない」
→このシーンでみーくんの不在により、ここもみーくんの回想であることがわかる。
→つまり、このシーンの流れはだいたい妄想。
→役職なしのみーくんも、くるみの殺害関与を認めている。 しかし人数が多すぎる
→みーくんは『くるみが誰かを殺害した』とは聞いたが、誰をとは聞かず、ノックス第九条、観測者は自分の判断解釈を主張することが許されるより、 大虐殺実行犯をあやめたと解釈した可能性。だから犯人、共犯、探偵の描写と一致しない。
---出題編終了---
【第五話】
「どうしてッ!!!」
→幻想との決別をしてから、精神状態が不安定になる。(虚偽は不要)
→幻想との決別をしてから、被害妄想が過剰になっている(“ゾンビ”という虚偽描写が必要)
→おそらく後者かと思われる
「ノリノリだな」
→第四話より、そもそも高校3年生がゲームだけの知識でガタガタの道を運転できるとは考えにくい
→虚偽描写である可能性、というよりも、そもそもみーくんはどうやってゆきたちが来たのか知らない。ただし帰りは知っている。
「大和煮を取る太郎丸」
→太郎丸に懐かれている状況、の嘘をつく必要性の解答にあたるか?
→その後、太郎丸がみーくんに吠える描写があるが、そもそも太郎丸はみーくんの飼い犬ではない。餌をケチって渡さないような人間がいることをわざわざ吠えて知らせることにメリットはない。
「奴ら、すごい数だ」
→ジェノサイド側のアジトになっていた可能性。十分な食料、整っている環境から鑑みるに、好条件な場所である。
→そこを偶然ゆき側が突き止めた?食料が不足した彼女らが一か八かの博打に出た可能性がある。そういう意味での解答編ということか。
→無事脱出に成功した彼女らであったが、生存者みーくんを発見。
→被害妄想が過剰になっているみーくんは、まるでフロアに大量の“ゾンビ”がいるように視えてそのように観測しているが、ゾンビの幻想を剥がせば、おそらく必死になって助けようとしているゆきやくるみだろう。
→ その被害妄想を打ち破ったものとして“自分に都合の悪いものX”をゆき側が提示。おそらく、特殊民族であることのシンボルのようなものと思われる。
【六話】
四話、五話、六話の終わりぎりぎりまですべて一話より前であることに注意。
「ほんとに年上……?」
→ みーくんの心情が描かれている為、六話の終わりぎりぎりまで全てみーくんの回想である。(ここまでくると、基本的に探偵ゆきの描写というのが怪しいような気がするけど、訂正するのも面倒くさいし訂正する必要も感じられないのでそのまま続けます)
「この時はまだ、美紀さんはまだ入部してないのよね。ふふ、あなた(太郎丸)もいたわね」
→みーくんの主張と明らかに矛盾する絵の提示。 絵の方の作者は未提示。猫箱理論により、全ての仮説は真相と昇華する。描いたのをみーくん以外とする。
→みーくんは自分の絵を描きたがっていないわけではない。よって、開会式に居たはずなのにみーくん自身を描かないのは撞着を起こす。
→第六話は、 「自分が卒業アルバムの大半に載っていない」という隠したい事実のために嘘をついていた回であった?つまり、逆算して、第五話のみーくん救出の時間軸がずれ込む。本来はもっと後、つまりこの運動会の後の出来事である。
→解答編というより、みーくんそのものの出題?
【第七話】
→Kの主観から眺めたら、ゆきは幻想描写人間にしか見えていない。その人間とKが重なるということは、Kが幻想であることがわかる。
→ここまで書いて気づいたのだが、この物語の全てをゆきが記述しているというわけではなく、一話から四話までが探偵ゆき、五話から八話までが幻想決別者みーくんが観測している?
「学園生活部をつくろう」
→ゆきの夢ということになっているが、先ほどの青と重ねると、みーくんの叙述であるはずなので、おそらく「怖い夢」の内容を教えてもらえなかったみーくんが想像した内容であるのではなかろうか。
「遠足で持ってきたの、種類重視だったからな」
→遠足には行っている。みーくんと出会ったのも遠足。ただし、何時行ったかは一言も言っていない。
「ゆきのめぐねえ彷彿」
→みーくんの主観で語られている物語であるため、おそらくみーくんの勘違いだろうか。
「ゆきのモノローグ」
→みーくんの主観で語られている物語であるため、虚実。めぐねえの本性を知らないみーくんの、めぐねえに対するイメージの提出。
「犬と人の視ている世界は違う」「でもさ、あの二人は同じものが視られている気がしない?」「私達だって、同じものが視られてるわけじゃない」
→ くるみが独り言として残した“あの二人”の指し示すものは、ゆきとみーくん。
→言葉の真意を汲み取ったりーさんが残した“私達”とは、くるみとりーさん。「視られてるわけじゃない」の意味が、視られていない、ではなく、視られているだろう、という意味であるのをみーくんの主観が汲み取れなかった可能性が否定できず。
「佐倉って、確か」
→ヴァンダイン第六則、探偵役の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。
→ゆきの捜査ではないものがストーリを進めてはならない。
→みーくんの誤認である可能性。名前の部分か、鍵の部分か。可能性としてあるのは、名前の部分。
【第八話】
「太郎丸を洗おう」
→みーくんが不在であるシーン。よって、ここのシーンはのちのシーンからみーくんが想像した過去。
「どんなことでも、楽しくやらねえと損だ」
→みーくんの主観による過去回想。みーくんはめぐねえのことを知らないため、妄想である。
「めぐねえと最後の記念撮影」
→探偵が一度も検証していないため、不明。みーくんの妄想。
「整った環境」
→ノックス第九条。
あとは過去の考察。
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【2015/09/04 “みーくん”という駒】
九話公開の前に。みーくんとはどういう人物なのか、今まで曖昧にし続けてきました。明らかにしたいと思います。そのための青と赤を幾つか提示させていただきますね。
予め、結論を明かしておきます。
犯人はくるみ、共犯者はりーさん、探偵はゆき。死体はめぐねえで他殺。みーくんは役職なし、あるいは共犯者だったが降りた。
犯人定義、物語当初の主要登場人物(めぐねえを含む)を殺害した人物。
共犯者定義、殺害を犯していないものの、犯人を意図的に擁護する人物。
めぐねえ殺害理由、大虐殺側の人間であることの露呈。手がかりは、教師がめぐねえ以外学校に不在であること、同時にそのめぐねえが原因不明に消失していること。解答編より、佐倉のタグがついた鍵を用いて“事件の原因”を発見したことが指し示す『ちっぽけな伏線』。
【第一話】
「みんな好きだよっていうか。ほら、合宿忘れて帰りそうになったりしたけど、別にみんなの事忘れたんじゃないっていうか」
→探偵ゆきの存在示唆。最後にインパクトのある「幻想ゆき」の登場により有耶無耶になるのを防止する効果。
【第二話】
「部に入った動機は、割と不純だ」
→チャンドラー第三命題、登場人物、作品の枠組み、雰囲気は現実的たるべし。
→事件発生前の時間軸存在の示唆。
→ただし、その後探偵就寝を描写しているため、探偵の妄想でもない可能性はある。
→この場合、例外として探偵の描写にはならず、犯人くるみ直接の描写になる。
→ この犯人による叙述は、第三話への伏線になる。
「危険じゃないわ、今、ゆきちゃんの側にはめぐねえも一緒にいてくれてるし、それにこんな状況で楽しく当たり前の時間が過ごせるなら、それに越したことはないと思わない?私達は専門家じゃない。もう少し見守ったほうがいいんじゃないかしら」
☆複数解釈可能。
→めぐねえのゆき理性示唆。
→りーさん達はめぐねえの問題に関しては手がかりを提示しない。
→ 事件発生前~事件発生直前におけるめぐねえ生存時の評価。
→りーさんはめぐねえ殺害に乗り気ではなかった。むしろ信頼しているようでもある。
「それじゃあゆ……丈槍さん、これ、解けるかしら」「はーい」「じゃあこっちに来て書いてくれる?」「えー」「露骨に嫌がらないで!」「うそうそ、こんな問題簡単だよめぐねえ」……「ふっふーん」「すごいわ丈槍さん…全問不正解よ」
→幻想描写主ゆきの探偵権限放棄。
→幻想描写主ゆきが検証した事実は、正しくない可能性がある。 現実直視ゆき(めぐねえ)はこれに当てはまらない。
「うわあああああああああ」
→第一度目の、くるみによる“ゾンビ”を殺害するシーン。
→探偵による伏線として認められる、くるみ犯人の手がかり。
→第三話及び第八話解答より、めぐねえのゾンビ化を探偵が認める。
→以上により、「くるみによるめぐねえ殺害シーン」と言い換えることが可能。
「またやったの?見回りだけでいいって言ったのに」「ああ、丁度いい位置にいたからな」「一人じゃ危ないわよ」「心配し過ぎだって」「部長ですから、えっへん」「はいはい」
→くるみの単独行動によるものであった可能性。
→部長であるりーさんの権威が喪失していた状態であった可能性の伏線。つまりくるみを理性的権力的に引き止められるような力が無かったということ。
→めぐねえ殺害に関してくるみは、今は後悔の念、そこまでいかなくとも後ろ髪を引かれる思いがある。
(→ゾンビ関係のりーさん考証は、幻想描写主ゆきによる虚偽)
(→みーくんがタンバリン鳴らしてるだけMADシーンは、一切の幻想を除くのであれば、一人で徘徊していた虐殺員を発見し殺害したのみ。主要登場人物ではない為、誰が殺害しても犯人の定義には当てはまらない)
(→え?東大目指す?からゆきの睡眠シーンまで全て、犯人くるみの描写。第三話へ。)
【第三話】
→犯人くるみの描写と重なる。ただし今回はゆきが就寝しているという手がかりがない。つまり犯人くるみの描写ではない。
→チャンドラー第九命題、データを隠してはならぬ。叙述者が探偵であるという明白な手がかりを提示せずに、物語が開始。逆手に取れば、叙述者が探偵ではないから、『叙述者データ』を提示できなかった。提示されていないということは、それはつまり、今回の物語における、解決すべき謎であるということ。
→叙述者が探偵ではなく、そして犯人でもない。しかし犯人の描写と重なるものを提示している。
→叙述者は共犯者である、りーさん。ただし、『がっこうぐらし!』の考察において、犯人も共犯者、そして探偵も皆、ジェノサイドに対する反抗心を抱いているというところでは合致している。つまり、第三話ではジェノサイドに関する伏線を、探偵権限や義務を除く上(探偵以外は、自分にとって都合が悪ければ意図的な嘘をつくことができる。それが犯人や共犯者であるならば尚更である)、ノックス第九条、観測者は自分の判断解釈を主張することが許されるをふんだんにつかった世界を読者に提示する。
☆犯人くるみの描写と重なるところや、探偵ゆきの描写と重なるところを確認する。
→くるみが“ゾンビ”を殺害する。=くるみがめぐねえを殺害する。
→その際に誰にも相談せずに殺害。ただし、襲われそうになっているという描写は犯人側とも一致する
→過剰防衛による犯行か。
(→ショッピングモールで乱闘は探偵描写がない。屋上菜園は犯人くるみの描写がない。ゾンビ殺害時にりーさんとゆきの不在は犯人側の描写がない。)
【第四話】
「あの日、授業が早めに終わって、でも空があんまり青くて綺麗だったから真っ直ぐ帰るのがもったいなくって、ちょっとだけ寄り道をした」
→みーくんの普段の口調ではない。ただの回想である可能性が高い。
→たしかにみーくんは犯人側ではないが、自分にとって都合が悪ければ意図的な嘘をつくことができることには変わりがないことに注意したい。探偵ゆきの目を通していないのであれば尚更である。
→おそらく既に、『授業が早めに終わって』で嘘をついている。手がかりは第七話、「私だってこの学校の生徒だったんですから」。おそらく第三話の回想から第四話の回想に跨って、みーくんの着ている洋服は虚偽。本来は私服であった可能性が高い。
☆嘘をつく必要があったところ
→Kという人物の不在。アルバムに残してしまったために、客観的な存在証明ができないのに思い出を語れと探偵権限、検証により全ての手がかりを発見できるを用いて命令されたため、存在しない友人と白状することを恐れたみーくんが意図的に嘘を付いた。
→太郎丸に懐かれている状況。動物に懐かれていなければ都合が悪いほどの現実とかんがえると、ショッピングモールに立てこもっている間に虐待を行ったくらいしか思いつかない。または、太郎丸の餌をケチったか。
☆嘘をつく必要がないところ
→ショッピングモールで混乱が発生。傷害事件が発生。ショッピングモールに立て篭もる。幻想との決別。
「学校行事なら外に出ても外に出たことにならない」
→このシーンでみーくんの不在により、ここもみーくんの回想であることがわかる。
→つまり、このシーンの流れはだいたい妄想。
→役職なしのみーくんも、くるみの殺害関与を認めている。 しかし人数が多すぎる
→みーくんは『くるみが誰かを殺害した』とは聞いたが、誰をとは聞かず、ノックス第九条、観測者は自分の判断解釈を主張することが許されるより、 大虐殺実行犯をあやめたと解釈した可能性。だから犯人、共犯、探偵の描写と一致しない。
---出題編終了---
【第五話】
「どうしてッ!!!」
→幻想との決別をしてから、精神状態が不安定になる。(虚偽は不要)
→幻想との決別をしてから、被害妄想が過剰になっている(“ゾンビ”という虚偽描写が必要)
→おそらく後者かと思われる
「ノリノリだな」
→第四話より、そもそも高校3年生がゲームだけの知識でガタガタの道を運転できるとは考えにくい
→虚偽描写である可能性、というよりも、そもそもみーくんはどうやってゆきたちが来たのか知らない。ただし帰りは知っている。
「大和煮を取る太郎丸」
→太郎丸に懐かれている状況、の嘘をつく必要性の解答にあたるか?
→その後、太郎丸がみーくんに吠える描写があるが、そもそも太郎丸はみーくんの飼い犬ではない。餌をケチって渡さないような人間がいることをわざわざ吠えて知らせることにメリットはない。
「奴ら、すごい数だ」
→ジェノサイド側のアジトになっていた可能性。十分な食料、整っている環境から鑑みるに、好条件な場所である。
→そこを偶然ゆき側が突き止めた?食料が不足した彼女らが一か八かの博打に出た可能性がある。そういう意味での解答編ということか。
→無事脱出に成功した彼女らであったが、生存者みーくんを発見。
→被害妄想が過剰になっているみーくんは、まるでフロアに大量の“ゾンビ”がいるように視えてそのように観測しているが、ゾンビの幻想を剥がせば、おそらく必死になって助けようとしているゆきやくるみだろう。
→ その被害妄想を打ち破ったものとして“自分に都合の悪いものX”をゆき側が提示。おそらく、特殊民族であることのシンボルのようなものと思われる。
【六話】
四話、五話、六話の終わりぎりぎりまですべて一話より前であることに注意。
「ほんとに年上……?」
→ みーくんの心情が描かれている為、六話の終わりぎりぎりまで全てみーくんの回想である。(ここまでくると、基本的に探偵ゆきの描写というのが怪しいような気がするけど、訂正するのも面倒くさいし訂正する必要も感じられないのでそのまま続けます)
「この時はまだ、美紀さんはまだ入部してないのよね。ふふ、あなた(太郎丸)もいたわね」
→みーくんの主張と明らかに矛盾する絵の提示。 絵の方の作者は未提示。猫箱理論により、全ての仮説は真相と昇華する。描いたのをみーくん以外とする。
→みーくんは自分の絵を描きたがっていないわけではない。よって、開会式に居たはずなのにみーくん自身を描かないのは撞着を起こす。
→第六話は、 「自分が卒業アルバムの大半に載っていない」という隠したい事実のために嘘をついていた回であった?つまり、逆算して、第五話のみーくん救出の時間軸がずれ込む。本来はもっと後、つまりこの運動会の後の出来事である。
→解答編というより、みーくんそのものの出題?
【第七話】
→Kの主観から眺めたら、ゆきは幻想描写人間にしか見えていない。その人間とKが重なるということは、Kが幻想であることがわかる。
→ここまで書いて気づいたのだが、この物語の全てをゆきが記述しているというわけではなく、一話から四話までが探偵ゆき、五話から八話までが幻想決別者みーくんが観測している?
「学園生活部をつくろう」
→ゆきの夢ということになっているが、先ほどの青と重ねると、みーくんの叙述であるはずなので、おそらく「怖い夢」の内容を教えてもらえなかったみーくんが想像した内容であるのではなかろうか。
「遠足で持ってきたの、種類重視だったからな」
→遠足には行っている。みーくんと出会ったのも遠足。ただし、何時行ったかは一言も言っていない。
「ゆきのめぐねえ彷彿」
→みーくんの主観で語られている物語であるため、おそらくみーくんの勘違いだろうか。
「ゆきのモノローグ」
→みーくんの主観で語られている物語であるため、虚実。めぐねえの本性を知らないみーくんの、めぐねえに対するイメージの提出。
「犬と人の視ている世界は違う」「でもさ、あの二人は同じものが視られている気がしない?」「私達だって、同じものが視られてるわけじゃない」
→ くるみが独り言として残した“あの二人”の指し示すものは、ゆきとみーくん。
→言葉の真意を汲み取ったりーさんが残した“私達”とは、くるみとりーさん。「視られてるわけじゃない」の意味が、視られていない、ではなく、視られているだろう、という意味であるのをみーくんの主観が汲み取れなかった可能性が否定できず。
「佐倉って、確か」
→ヴァンダイン第六則、探偵役の捜査と一貫した推理によって事件を解決しなければならない。
→ゆきの捜査ではないものがストーリを進めてはならない。
→みーくんの誤認である可能性。名前の部分か、鍵の部分か。可能性としてあるのは、名前の部分。
【第八話】
「太郎丸を洗おう」
→みーくんが不在であるシーン。よって、ここのシーンはのちのシーンからみーくんが想像した過去。
「どんなことでも、楽しくやらねえと損だ」
→みーくんの主観による過去回想。みーくんはめぐねえのことを知らないため、妄想である。
「めぐねえと最後の記念撮影」
→探偵が一度も検証していないため、不明。みーくんの妄想。
「整った環境」
→ノックス第九条。
あとは過去の考察。
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【2015/09/04 “みーくん”という駒】
九話公開の前に。みーくんとはどういう人物なのか、今まで曖昧にし続けてきました。明らかにしたいと思います。そのための青と赤を幾つか提示させていただきますね。
このまとめたものから、一つの仮説が浮かび上がります。おそらく、一番最後が気になるのではないでしょうか。果たして、一人(或いは二人と一匹)の女の子が数日もの間、ジェノサイド側に気づかれないようにしてジェノサイド側の食料庫に潜り込み続けられるでしょうか?描写された限りでは隠れる場所も、そんなにないです。つまり、現実味がないんです。何が言いたいのか。六番目の赤き真実は疑えるということです。・“ゾンビ”というものは登場人物が何か逃避したいものの代わりとして置いている、所謂“物体X”に値するものである。
・Kという人物が存在していても幻想だったとしてもこれまでの考察では物語の核となる謎に影響しない・誰かが描いた運動会の絵には太郎丸が写っているのにみーくんは描かれていない・太郎丸がモールにいてもいなくてもこれまでの考察では物語の核となる謎に影響しない・めぐねえの死亡時刻は不明・めぐねえはジェノサイド側のスパイであった(解答編第七話めぐねえ“ゾンビ”化より)・みーくんが“がっこう”に入ったとき、既にめぐねえは死亡している・みーくんはジェノサイド側のアジトで身を隠していたと主張している
とりあえず結論から述べます。みーくんは殺されためぐねえの代わりに送り込まれたスパイであるという可能性です。もちろんみーくんもめぐねえも主要人物は殺害していないので、犯人ではありません。
この青を導き出すと、みーくん関連で謎だったものが全て解けます。まずKと太郎丸の正体。本当は女の子と犬ではなく、実は、たとえば男と男のジェノサイド側にいる仲間であった可能性があります。故に、“がっこう”側に送り込まれる直前に、消えた。そして映画館上映場で集会を開き、みーくんの様子を監視していた。 一見ありえないと思えますが、理屈は通っています。難解な科学装置ではありませんね。
そう、だからこそ、みーくんはめぐねえを観測できず、めぐねえを崇め奉っている“がっこう”側メンバーを理解できず、冷静沈着に状況を判断する立場におり、そして妙なタイミングで生存者として乱入し、そのタイミングは出題編中だったんですね。
役職最終結論です。
犯人:くるみ「めぐねえの殺害」ということでこれから九話展開編を見てきます。あたっていたら褒めまくってください。
共犯者:りーさん「くるみの意図的擁護」
探偵:ゆき「アンビバレンスしている自己を真っ二つに分けて探偵義務を放棄」
死体:めぐねえ「特殊民族大虐殺のスパイ」
ストーリ展開役:みーくん「めぐねえの後釜」
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【第11話】
二話にて既に、探偵の理性でも虐殺サイドの人間はゾンビに誤認すると提示されている。これは意図的ではなく、現実逃避的本能だろう。
そもそも、もう展開に入っており、謎も解答も提示されないので、最終回の立ち回りを書いておこう。
(1)主要人物の誰かが死亡する場合
①殺害者がモブ
ヴァンダイン第九則、探偵が複数いることを禁ず。回避方法、ヴァンダイン第十則、犯人は物語の中で重要な役を演ずる人物でなくてはならないより、モブが殺害しているということ自体が許されていないことがわかる。よってモブ殺害の場合は探偵の検死などで偽証するのだろうか?
②殺害者が主要人物
a)共犯者りーさんが犯人くるみを殺害した場合。
ヴァンダイン第十二則、犯人が複数であることを禁ず。よって、『犯人』の見直しが不可避。くるみがめぐねえを殺害していなかった、あくまで外に追い出しただけであった。つまりくるみは犯人ではなかった。という代案の提示ができる。
b)密室「あそこからは抜け出せたはずなのに」「結局こんな狭い部屋の中」「一人ぼっちで」「どこにも逃げ出せない」「助けが来ない」部屋の中でみーくんが死亡
ヴァンダイン第十則、犯人は物語の中で重要な役を演ずる人物でなくてはならないにより、虐殺サイドにみーくんは殺せない。ヴァンダイン第四則、探偵自身が犯人であることを禁ずにより、ゆきはみーくんを殺せない。ヴァンダイン第十二則、犯人が複数であることを禁ずにより、共犯者りーさんはみーくんを殺せない。ヴァンダイン第十八則、死因が事故死や自殺であることを禁ずにより、みーくんはみーくんを殺せない。犯人くるみは手錠で動けない?
犯人くるみの手錠のロックを、ゆきは検証していない。それどころか、あのシーンはゆきの視点ではない為、くるみが実は自由に動ける可能性が残っている。ゆきがお湯を沸かしているシーンは真実であるが、ゆきがお湯を持ってくるねと言っているシーンは真実ではない可能性がある。よって、ただお茶を注ごうとしている可能性が否定出来ない。
また、その後ゆきもみーくんもりーさん達がいる部屋から退出して、犯人と共犯者は二人きりになる。りーさんは共犯者であるから、「探偵には許されない意図的な嘘」「観測者の自由判断解釈」を利用できる。本来は部屋から出たくるみを部屋に入るものとして描写した可能性がある。りーさんは、殺人という罪を犯すくるみを理解してその彼女を護るための共犯者という立ち位置であるから、くるみが殺人するために部屋から出たことを知らされていた場合は、悪意のある幻想描写を犯し得る。
その描写に隠れて、くるみは部屋から脱出。みーくんの行き先はみーくん自身から聞かされている為、その場所に向かい、殺害。何事もなかったかのようにその後りーさんの部屋に戻れば良い。
ホワイダニット。めぐねえが虐殺側の人間であり、みーくんもそのめぐねえの後釜であることは説明済み。それを、くるみが見抜いていた。その手がかりは、第六話の解答編と、第四話の出題編にある。憶えているだろうか、『みーくんの主張と明らかに矛盾する絵の提示』のことを。
第四話、みーくんの描いた「祠堂圭と直樹美紀」。みーくんは自分を描くことに抵抗があるわけではない。ちなみに後の絵でみーくんが出てくるのは、もう一つの「祠堂圭と直樹美紀」のみであることに注意したい。
第六話、学園生活部メンバーXが描いた「体育祭開会式」。みーくんは描かれていないが、太郎丸は描かれている。明白ではないが、みーくんが描いたと思われる。体育祭がみーくんが参加する前に行われたとすると、太郎丸が描かれていることと矛盾する。みーくん参加後に行われたとすると、参加していたのに描かない理由が必要になる。
ちなみに、みーくんの主張する体育祭参加者。映っていないが、もちろんゆきもいる。みーくんの主張でも、きちんと「ゆき、くるみ、りーさん、太郎丸、みーくん」が参加しているのだ。つまり、何かしらの意図があってみーくんは、ゆき、くるみ、りーさんと一緒にいるシーンの絵を卒業アルバムに載せなかった。
ここで間違えてはいけないのが、『描かなかった理由を美紀が参加していなかったから』と判断した人物がりーさん個人であり、その場全員がそう判断したわけではないというところだ。何が言いたいかというと、とどのつまりくるみはこのりーさんの判断に賛成も反対もしていない。ここにさえ気をつけてしまえば、後は簡単だろう。
まとめよう。『卒業アルバム』の『卒業』が意図するところと、その卒業に賛成していないみーくん。ゆき以外はその卒業の真意に気づいているとヴァンダイン第十六則より判断できる。学校からの脱出を、みーくんは納得していない。これを第六話で三人の前でみーくんがアピールしてしまった、と結論付けることができる。そしてそのアピールにくるみが気づいたのか、気づいていないのか、明らかにされていない。これが明らかになるのは、みーくんが十二話で殺害されるかされないか……。というところになるのだろう。実際の所、くるみもたまに鋭い考えをする時がある、と、第六話の探偵ゆき説支持提示で明らかにされているため、みーくんが裏切り者だと疑う可能性は否定出来ない。
(2)主要人物が誰も死亡しない
チャンドラー第四命題、作品の筋は緻密につくられ、かつ物語としてのおもしろさが必要。もしかしたらミステリの解法ではない可能性が浮上する。
☆
以上です。第十二話最終回、楽しみにしています。誰か死ね、なんてひどい話ですけど、そっちのほうが面白いかなあとは思いますよね。一番嬉しい展開は、くるみ生存みーくん死亡でしょうか。一番焦る展開は、くるみ死亡みーくん死亡ですかね。くるみが殺された場合、犯人はりーさんになりますが、その場合ホワイダニットが思い当たらないので……。☆